江山藍都は桐島彩とその取り巻きから酷いいじめを受けていました。そんな折彼の元に久字間という見覚えのない人物から一通の郵便物が届きます。「監禁ゲーム」と書かれていました。
中は「監禁ゲーム」の招待状で
「理不尽な人生をお送りになられている方に人生を変えるチャンスを与えるものです」と書かれていました。
当然といえば当然ですが、江山は誰かのいたずらだろうと、信じていなかったです。しかし、もしかしたら?と考えパートナーに「桐島彩」を指名します。
監禁ゲームのルール
- 監禁ゲームの期間は一か月とする
- 参加者は監禁するパートナーを指名する
- パートナーを殺さなければなにをしてもよい
- パートナーが死亡した場合、罰金1000万円ゲームは終了とする
- ゲームは「名前当て」にて行われる。
- 「名前当て」は一週間に一度、計4回
- 監禁者は自分の名前がバレないよう一か月監禁し続けなければならない
- 最後まで名前を当てられなければ監禁者の勝利
- 名前を当てられればパートナーの勝利
監禁ゲームには専用のサイトがあってそこにパートナーの名前を入力します。江山が「桐島彩」と入力すると、桐島彩の顔写真が出てきます。
これはいたずらではないのかも?という考えが江山の脳裏を過ります。
指定の待ち合わせ場所へ行くと、原川というドジっぽい黒服の男が江山に声をかけます。原川は、江山がこのゲームに参加するにあたっての担当で面倒を見てくれるといいます。
移動中の車内では、「監禁ゲーム」の話題になり、
「いじめていた相手を監禁するとこのゲームでは不利」という原川の問いかけに、7日の内にしゃべれなくすると僅かな間にいじめられっ子が卑屈な表情にかわりました。
いじめっこといじめられっこの立場が逆転します。
そのことに江山は薄ら笑いを浮かべます。
監禁者への有料オプション
圧倒的不利な立場の監禁者にも後払いで有料オプションが設けられています。
- 飲料水・・・・・1000円
- 食事・・・・・・5000円
- 入浴・・・・・・5000円
- トイレ・・・・・1000円
- タオル・・・・・1000円
- 拘束具解除・・・500000円
ほかにも拘束者のオプションで監禁者の個人情報も買えるみたいです。
江山は、恨んでいるはずの桐島ですら、いじめられていた立場から相手の痛みがわかるといい、なかなか踏み切れません
そこで、オプションでほかの監禁者の部屋を見ることにしました。
江山は自分も結構ノリノリだったのに他の監禁者をみてこう言い放ちます。
裏ルールの存在
このゲームにはいくつか不審な点があります。
招待状にはなかった裏オプションの存在
一つは監禁者同士が交流できるというところ、監禁者とパートナーの勝負のはずのゲームになぜ監禁者同士が交流できるシステムがあるのか?
そもそも監禁者と「パートナー」という呼び方にも疑問があります。参加者たちはここで一つの結論を出します。このゲームは
江山は、考えなおして桐島に謝ってもらおうと、桐島の元へ行きます。
しかし、部屋へ行くと桐島はぐったりした様子。
近づくと桐島は江山の小指に噛みつき食いちぎります。
ここでなにかがふっきれた江山はそれまでとは表情を変え、桐島をボコボコにしてしまいます。
ここで一巻が終わります。
この監禁ゲームには重大な盲点があり、監禁者を殺しても1000万円払えば済むという考え方もできる所です。
二巻が始まると、一巻の終わりに三崎のパートナー戸宮が殺された回想が入ります。
江山は三崎に、「骨砕きゲーム」をやろうと持ちかけます。
骨砕きゲームとは、双方が交互に相手の骨を砕き
相手が「助けて」といいます。それを「殺して」に変えた方が勝利というゲームです。
結果、戸宮はいつの間にか死んでしまい勝負は引き分けですが、パートナーを殺してしまった三崎は失格となります。
ここで、「ゲーム的には何の問題もない」として江山が失格にならない辺りこのゲームの主催者サイドもかなりの狂っていますね。
そんな中、江山はどんどんいじめっ子として覚醒していきます。
少し目的が明らかに
一巻でなにか監禁者とパートナーの戦い以外にも目的がありそうな匂いがしていた監禁ゲームでしたが、原川と久字間との電話でのやり取りで、わかりました。
それは監禁者同士の生き残りゲームだったのです。
そしてもう一つ、原川には役目があったのです。
それが江山のパートナー、桐島彩のすべてをみとどけることでした。
江山がピンチな勝負に
追加ルールの説明があるとして久字間に呼ばれた江山と勝又、久字間に呼び出されたことに苛立ちを見せる江山
初対面時とは逆に久字間を怒らせたら殺されるかもしれないとして、苛立ちを見せる考えなしの江山にビックリする勝又でした。
パートナーにすでに顔を晒して暴行を続けた江山、基本ルールの一週間で相手の名前を言い当てるというルールで失格になるはずの江山でしたが、すでにパートナーである桐島は江山の名前すらまともに言えないほどにボコボコになっています。
当然桐島は江山に協力などするはずはありません
逆に、勝又はパートナーである倉梨と良好な関係を築いており、勝又の家庭環境に同情し1000万円獲得の応援までするといっています。
こんな対照的な2人に、勝又有利な強制参加のゲームが久字間の口から出ます。
聞き出す情報とルール
- 指名
- 生年月日
- 家族構成
- 現在までに交際した人数と相手の名前
- 初性行為時の日にち、相手の名前
- 過去に殺した人間の名前と、その時の状況
- 現在殺したい相手の名前と、その理由
期限内に聞き出せなかった情報の数だけ下記の肉体を支払うものとする。
小指、右耳、右腕、右目、心臓、脳
このゲーム、命に関わる部位までありますね。
パートナーから嫌われている江山が苦戦するのは言うまでもありませんが、今後、1か月過ごすだけで1000万もらえるというエロい考えをもった勝又にもなにかしら危険が及びそうですね。
ところがそう簡単にはいきませんでした。
なんと!パートナーを交換するルールだったのです。
楽して1000万もらえるはずの勝俣どうなる!?
このルールに対して、監禁ゲームがやりたい、後で追加は納得できないとしてもう反論する江山でした。
当然、久字間はそんなことでは折れません。
怒りを露にする久字間かと思いきや、満足げな表情を浮かその程度では救えない モンスターになれという意味深な発言をします。
どうやらまだまだ他にも目的がありそうですね。
勝利時の報酬(3つ選択可能)
- 監禁ゲーム勝利時、1000万円上乗せ
- 監禁ゲーム一週間短縮
- 監禁相手を殺した場合の不問
- 他参加者に関する情報
勝又用
- 倉科エリカに関する情報
- 元妻、現在の居場所に関する情報
- 娘 幸 殺人未遂事件、犯人グループに関する情報
江山用
- 桐島彩に関する情報
- 監禁相手の追加
2人にすこしづつルールの違いがあります。これは二人が喜びそうな条件がそろいました。
裏オプションで、お互いのパートナーの情報を取り合い、交換し合うという方法もありますがこれを江山が面白くないとして拒否
読んでる側からしたら面白くなってきます。
組織の謎の目的
今回の監禁ゲームの参加者なんですが、実はかなり昔からこのゲームに参加することが決められていたようです。
古いものでは10年前というものもあり、参加者の過去にかなり詳しい組織、一見無作為に集められた6人でしたがなにか目的がありそうですね。
ちょっと抜けている組員、長峰透と参加者、三崎も同級生だということがわかります。
三崎はその異常性が買われ今回のゲームに参加させられたようですが、精神鑑定では失格者は良好であれば出て外での仕事を斡旋してもらえたようですが、精神鑑定の結果は×、脱走を試みて組員2人も殺していますが、監禁だけで済みます。
三崎も今後、なにかしら活躍の場がありそうです。
なにかと怪しい動きを見せていた原川もついに久字間と郊外のホテルで対面、組織の目的が原川の救済だと分かります。
江山が桐島を殺す時、原川が救済される?なんのこっちゃという感じですね。
監獄実験、監禁して、拷問するばかりかと思いましたが様々な人の人生が交差しているように思います。
誰の目的が叶うんでしょうか?
この漫画、読み始めたら止まらないですね^^
無職強制収容所、食糧人類、王様ゲームなんかが面白かったよって人におすすめしたい作品です。
是非一度読んでみてください
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