今回はまたしても鬼畜島で有名な外薗昌也先生の作品を紹介したいと思います。『殺戮モルフ』は「犬神」「鬼畜島」「エマージング」などで知られる外薗昌也(ほかぞの・まさや)先生が原作、兄妹ユニットの「黒街」「6000―ロクセン―」の小池ノクト先生が作画を担当するスプラッターホラー。2017年2月から青年誌「ヤングチャンピオン」で連載中です。
「この目から逃れられない」
一話でまゆみが殺人鬼をみて感じた事ですが、僕はコミックの表紙の殺人鬼の目を見ただけでわかりました。
これヤバイやつや…
それもそのはず血液の総量東京ドーム1杯分というから驚きです。東京ドームの収容数は55000人なんだそうですが、血液の量だとするなら内臓などは含まれません。
それほどの血液量に恥じないスプラッター漫画、その名も殺戮モルフ、あまりにも表現がグロすぎると一部のシーンが真っ黒の状態になった問題作です
グロシーンを真っ黒に塗り潰されての発売となりました
真っ黒でなにがなんだかさっぱりわかりません
前代未聞です pic.twitter.com/cIKvR87B2Q— 外薗昌也 (@hokazonomasaya) 2017年12月12日
このように問題となっても負けずにグロに拘り続ける外薗先生w
この後、出版社とは和解できたらしく黒くなっていない作品が手元に届き満足げなツイートを後で載せていますw
「彼らは異世界からやってきたのではない、彼らは我々の中から生まれたのだ」というのは殺戮を犯す人も決して最初から特異な人間だったわけではなく、普通の人間だった人がこのような殺戮を犯しているんだというメッセージでしょうか もしこの仮面がなくなったとしても、仮面の下から見える目は狂っているのがはっきりと分かる人が現れます。
何気ない会話をしていた女子高生まどかたちの前に突如現れ、明らかに人を殺傷するにしてもデカすぎる刃物を都会のド真ん中で持って現れ、あらかじめ決まっていたかのように草を切るかのように人をバッサバッサ切り倒していきます。作中最も衝撃的なシーンは最も序盤に現れ、この漫画の狂気ぶりを読者に見せつけ一気に外薗ワールドへと引き寄せられます。
バッシングに負けない外薗昌也
倫理委員会かや再三警告来ていて、有害図書指定されたらアウトなので、慎重になり過ぎて真っ黒にしちゃったみたいです、
年々規制が厳しくなってきてるのがなんとも歯がゆいです— 外薗昌也 (@hokazonomasaya) 2017年12月13日
2巻で黒塗りにされて以降、更にグロさに磨きがかかったような気がする外薗先生、「漫画界の反撃のカリスマ」といってもいいでしょう。
ただ死ぬだけではない、おじさんに助けを求め声を掛けます。するとおじさんの顔がズルッっと落ちます。この辺りの一連の回りくどい流れが他の作品と一味違うところ
想像してみてください、自分の母親が目の前で、ボウリングの球にされるシーンを…
これは恐ろしいセンス、このシーンはSNSでもツボっている人が多いようです。因みに人の頭の重さってボウリングの球と同じぐらいらしいですよ?
鳴り響く携帯の呼び出し音が鳴るのは持ち主の口の中、もう持ち主がこの電話に出ることはなさそうです。
ある人は頭を縦割り、ある人は頭を横割りに横に割られた人は目をパチパチと瞬きします。僕は殺しに関して全くの素人ですが、このやり方はおそらく非効率的です。思いっきり振りかぶって振り下ろす。描かれ方が決してプロの犯行というわけではなく素人っぽく力いっぱい殺している感じがまた生々しいんです。
殺戮モルフは殺し方がエゲツないです。そんなに包丁刺さなければならなかったのかと聞きたくなりますが、この辺が芸術作品染みています。
なぜ一度、出版社が黒塗りにしたのか、もうそろそろ理解していただけたかと思います。怖いもの見たさという点ではこの漫画に期待しまくっていいと思います。
逃げられない!!いつでも現れるバイロケーション
鬼畜島でもないのにこのような暴挙はやはり通じない、すぐに警察に捕まってしまうM しかし不思議な能力を使って付くはずのない傷が付いていたり、居るはずのない場所にいたりします。
この仮面の人をMといいバイロケーションという能力を持っているらしいです。
バイロケーションとは?
バイロケーション(英: Bilocation)とは、超常現象の一つで、同一の人間が同時に複数の場所で目撃される現象、またはその現象を自ら発現させる能力を指す。
wikipediaより
複数の場所で目撃されるだけでなく外に出たときの傷まで負っているので、wikiに載っているバイロケーションより高いレベルで超常現象が起きているのではないかと思います。
そしてこの猟奇的殺人鬼もwikiにある通り同時に複数現れることができるんです。
警察官ですら恐れるモルフが複数同時に現れると想像しただけで恐ろしいですね^^;
警察すらも恐れるモルフ
警察すら恐れさせたド変態シーン、裸になって血と肉の海の上で遊んだとされるモルフです。
事件に慣れているはずの警察官たちですら震えます。
1巻あらすじ
街中に突如現れたモルフ、街にいた人々を大きな鉈のようなもので次々と殺害します。すぐに警察に取り押さえられ事件は解決したかに見えましたが、モルフにはバイロケーションという特異な能力があったのです。
刑務所に入っているはずのモルフですが、モルフとしか思えないような現象や事件などが病院や警察署などで次々と起こります。確かな痕跡が残るモルフ
実はバイロケーションを使い刑務所の中という確かなアリバイを持ったモルフは更に残虐な殺人を繰り返していたんです。
そんな中、バイロケーションに気付いた一人の警察官によって最初の事件を目撃した女子高生まどかにもバイロケーションのことが知らされます。その電話の最中、まどかはモルフに襲われそうになります。生身の人間だから殺せる「殺すんだ!」警察官の口から思わぬ言葉が飛び出します。
2巻あらすじ
モルフを殺せると確信したまどか、モルフの足にハサミを刺すことに成功しますが、モルフはピンチになりバイロケーションでまどかの前から消えます。
その後、まどかにバイロケーションのことを告げた警察の口からモルフの目的について知らされます。それは「全人類の殺戮」でした。
そんな中、モルフの最初の被害に合った人たちのセラピーグループで構成されたアンチモルフグループからまどかへ誘いがきます。
彼らはモルフは刑務所の中だと思っており、モルフの模倣犯は共犯者だと考えています。
まどかの友人もモルフによって殺され、次々と送られてくる写メ、そこには無残な遺体が…それを見て遂にまどかはモルフへ復讐を誓います。
写メに時折、写り込んだ情報からモルフの隠れ家を特定、ついにモルフの足にビッケルを刺しバイロケーションできなくします。
そこで、モルフから語られたのは、「君にやられるなら私は幸せだ」という言葉でした。
3巻あらすじ
遂にモルフを追い詰めたまどかでしたが、まどかとモルフが同類だと指摘され言い返せないまどか
そんななか事件記者もモルフの隠れ家へと潜入します。そこには生前の写真を抱えた遺体だったり、常軌を逸した光景が広がります。
まどかはというと家族で富士山へ気晴らしに旅行へと連れて行ってもらいます。東京から離れれば安心なのかと思っていた矢先、お風呂にバラバラの死体が浮かんできます。
そこへ、セラピーグループで知り合った典子が現れます。典子は実は立場をこれまで隠しており中学生ではなく28歳の女性でモルフの崇拝者だったのです。
典子の仲間である崇拝者グループに捕まったまどかは母親の頭をボーリングの球にされたり
まさにモルフと同じような行いをされます。
そんななか、セラピーグループは暴走族を引き連れまどかの居るホテルへと向かいます。
#殺戮モルフ 2巻発売が正式に決定!
本当に良かった…。
ホラーがただただ規制されるばかりでなく、この時代まで残ってきた“エンタメ”として、きちんと扱われることに感謝です( ∩ˇωˇ∩)https://t.co/hThUGOZxke— 野水伊織 (@nomizuiori) 2018年1月27日
本当にその通りで、難しい法律のことはわかりませんが、表現の自由だったりとかは守ってほしいもんですね。
外薗先生の作品に限らず、どの漫画にも言える事ですが、漫画の魅力って漫画の世界を疑似体験出来るところにあると思います。
イケメンと大恋愛をしたり、弱小チームが強豪チームを目指して戦ったり、世界を救う大冒険だったり、殺戮モルフもそういう普段の自分ならまず見れないものが見れると思います。
殺人なんかで捕まった人でも複数の人間の臓物ブチまけて飾った人はそうそういないでしょう。
ただ、なにかしら事件とか起きてその犯人の部屋から殺戮モルフが出てきたらこの漫画の模倣犯だって言われちゃそうですw
今後も外薗先生の作品を生暖かく見守っていきましょう^^
登場人物
M・モルフ
渋谷で大量殺人を犯した殺人鬼、バイロケーションという能力を持っており自分の目で見た人のところへ現れる。
安立典子
Mの被害者の会でまどかと知り合うが実はMの信者であり、M信者のサイトを運営していることが判明
村崎まどか
本編の主人公、大人しそうな被害者の一人だがその実、殺人狂ではないかとMから見込まれMの目の前に居ながらスルーされたことで「伝説のスルー少女」と呼ばれるようになる。
事件記者
Mを追う記者、記者としての能力は高そうだが今作ではそれが仇となるかも?
2巻が2月20日発売されます。
来週20日発売予定の『殺戮モルフ』2巻献本来た
おそるおそるページをめくる
良かった、黒くない、ちゃんと印刷されてる、でも自分の献本だけ印刷されてて他の本は前と同じに黒いのかもしれない、そんな妄想が払拭出来ない#単行本恐怖症 pic.twitter.com/dLPTL1a6FM
— 外薗昌也 (@hokazonomasaya) 2018年2月15日
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