今回は、鬼畜島を紹介していきたいと思います。画像を見れば分かると思いますが、かなりグロい漫画です。
いきなりですが、カオルくんという名前のスーツを着た豚のお面をかぶった男が女性の指をカットしてそこをチューチューして殺してしまいます。
早々にこの漫画がどのくらい鬼畜度が高いかを読者に示します。
カオルくんは女性を殺したあと、クルーザーを見つけ「まだぎたがみのにえぎだ」「がんじゃじます、ざんだまりあ」といいます。
高久はまだ海の上にいたものの、なにか不気味な気配を感じ取ります。
クルーザーには若者が数人乗っており、M大学の廃墟研究サークルのメンバーたちです。
この島は「菊池島」といい無人島のはずですが、船の上から、ブタを発見します。
無人島のはずでしたが、焚き木をする人を見つけ助けようとした東山先輩ですがカオルにハンマーで叩かれます。楽しいはずのクルーザー旅行は一瞬で地獄へと変わります。
高久は上原のことが好きで、東山先輩はその恋敵、高久は少し嬉しそうにして助けに行こうともしません。しかしパニックになる女性メンバーに急かされて先輩を助けに海へ飛び込みます。
そこには核廃棄物のドラム缶が沈んでいました。無人島なのに殺人鬼や豚が住んでいて、核廃棄物まで沈んでいるとは…
ようやく現場に到着した高久でしたが上原に焚き木といわれて焚き木を見に行きます。
そこには、燃えている人がいました。もはや自分たちの手には負えないので警察を呼ぶため急いで脱出をしようと提案する高久でしたが、クルーザーは座礁
カオルだけでも手に負えないと思っていた矢先、不気味な影がもう一人
とりあえず海岸にいては危険なので、町へと移動することにしたサークルメンバーでしたが道中、十字架に架けられた大量の死体を発見。
ロザリオを付けた死体の上にはルカ・ヨハネ・マルコとそれぞれ名前が付けられていました。
部長は、ネットの掲示板で読んだある話を思い出します。
江戸時代、幕府はキリスト教を厳しく弾圧した。隠れキリシタンの中には離れ小島に逃げた者もいた
宣教師を失った彼らはキリスト教を変質させていき、明治になり島を訪れた宣教師たちを驚かせたという
人間を神への生贄として捧げ、人肉を喰らい生き血を飲む連中が発見されたそうです。
これはまさにブタの皮を被ったカオルがしてきたことにほかなりません。
「まだぎたがみのにえぎだ」「がんじゃじます、ざんだまりあ」というのはキリスト教の流れから来ており、「にえ」というのが生贄のことだったんだと分かります。
部長がこのような話をしていると、上原が「きゃー」と叫び十字架の中に、生きた人間を見つけます。
高久たちはこのおじさんを十字架から降ろします。降ろしたところでおじさんから助けを求められます。
が、高久たちも被害者であることを告げます。
おじさんによれば、ここはヤクザの人の廃棄上おじさんは借金を返せなくてヤクザにこの菊池島へ連れてこられたんだそうで、おじさん以外にも、ヤクザの金に手をつけた人、政府や大企業に都合の悪い人間、家族から持て余された老人、病人など社会からいらなくなった人間などが一人50万でここへ連れてこられるようです。
人一人50万とはずいぶん安い値段で取引されていて恐ろしいですね
警察も関わっているので、助けはこないという絶望的状況です。
たどり着いた村にはなにもなく電話や無線も壊れていました。いや壊されているのかもしれません。
部長たちは核廃棄物が海に捨てられているとも知らずお魚釣りを楽しみます。
困った状況を楽しそうに見るおじさんでしたが、手がボゴボゴと音をたて腫れあがります。これが核の影響でしょうか?
部長たちが釣り上げた魚も、おじさんのようにどうみても汚染されています。スーパーなどで売り出されている魚も奇形魚だらけだといい食べ始めるメンバー「みんなどんどんおかしくなってる、そして俺も…」
と思いながら高久も奇形魚を食べます。
かつて、島民たちも、はじめは捨てていた奇形魚でしたが、食料がないという理由から仕方なく食べていたんだそうです。
しかし、みんな死んでしまいおじさんは生き残ったという話を聞かされます。おじさんは体中が奇形魚のように腫れあがります。
腫れあがったかと思ったら一瞬でムキムキになり、部長の鼻を引きちぎります。
「どうぢゃはじめっが」と現れたのはカオルでした。
高久
M大学の廃墟研究サークルのメンバー、同じサークルの上原に思いを寄せる。なにも取り柄がなさそうだが、今後重要な役割を担うことになる。
上原
M大学の廃墟研究サークルのメンバー、同じサークルの東山に思いを寄せる。冒頭で攫われた東原先輩のこと以外なにも気にしていない。
サバサバした性格で言いたいことははっきりと言う
東山
M大学の廃墟研究サークルのメンバー、上原の彼氏。後々エライことをしていたことが発覚する。島の遭難者を、海に飛び込み積極的に助けようとするなどカッコいい一面を持つ。
藤井
M大学の廃墟研究サークルのメンバー、ギャルっぽい子、いまのところ大したことはしていない
倉木
M大学の廃墟研究サークルのメンバー、ヲタク風の女の子でいち早くこの島の異様さを指摘していた。
飯野部長
サークルの部長で、本人曰くぽっちゃり
実力はこれから発揮するが、この漫画一のタフネス
東原を助ける際には「船の運転が忙しい」といい部長らしからぬ無責任さを見せる。
カオル(豚男)
殺人豚男で活舌が非常にわるい
ヨゼフ(義一)
カオルの父、自らを神様に近しい存在だと勘違いしているのか
本当に祝福されているのかは謎だがムキムキ
不運にも、鬼畜島へ上陸してしまったサークルメンバーたちでした。
ヲゼフとカオルが同時に立ちはだかったところで一巻は終わります。
東山先輩は無事なのでしょうか?
この島にはまだまだ謎が隠されていて、謎を解き明かしていくところもグロ以外の魅力ですね。
一巻の一番最初に
われわれはみな他人の不幸を平気で見ていられる程に強い
と書いてありますが、この漫画が人気がある理由ってやっぱりここにあるんでしょうね
他人の不幸は蜜の味ともいうように、人間どこかで、人が不幸になるところをみたいんだと思います。
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