左目に眼帯をつけながらも、明るい性格でクラスの皆から慕われている女子高生シイナ、彼女には“裏の顔”があった。シイナの同級生で、かつて自殺志願者だった少年のカナメは、ある日、『思想ノート』と題された彼女の秘密のノートを見て、それを知ってしまう。彼女は最高の自殺をするために、毎日を生きていた。徐々に彼女に惹かれていくカナメだったが、案内されて足を踏み入れた死臭の漂う廃校で、彼女のもう1つの秘密を知ることになり……――「私の左目は潰されたの……」狂気100%の彼女と無感情な僕の戻れない恋路を描く、恋愛ホラーコミックス。エブリスタ原作。
今回の記事はグロい表現も含まれていますので苦手な方は注意してください><
内容
この物語のはじめはいきなり画像の主人公っぽい女の子が殺されるところから始まります。
首を絞めている男の子が逢崎要(あいざきかなめ)絞められているほうが雛見秕(ひなみしいな)といいます。
それから日常へと帰り、どうしてこのような状態になったのかというのがこの漫画の進み方のようです。
斬新といえば斬新ですがこういった漫画は斬新で終わってしまう場合が非常に多いように感じます。
シイナとカナメが死にたいと思っていること以外は普通の「日常恋愛物」のようにしか見えません。
一見するとなんの不満もなく暮らしている二人でした、しかし画像の笑顔をからは想像もできないほどの闇を抱えていたんです。
酔い狂えるほどに彼女の世界は歪んでいた…
冒頭のように、最近厨二病全開の漫画にありがちな眼帯をつけた少女シイナ、彼女の眼帯は本当に潰されているんです。
普通なら、警察に通報してもよさそうな出来事ですが彼女は違っていました。
そして、シイナがカナメに放課後、連れていきたい場所があると言って誘い出します。
そこは、廃校になった学校でした。
そこでカナメが目撃したものとは、無残にも殺された動物たちだったのです。
ゆっくりと命を奪うことで胸にぽっかりと空いた穴を埋めているんだそう。
彼女は、死は一度しか味わえないので我慢し、擬似的に動物を殺すことで満足していたのです。
シイナはカナメがおかしいと思いながらも安心していました。
カナメもまた狂っていたのです。
そして、突如シイナはカナメに手錠を掛け、動物のように手斧で殺そうとします。
が、抵抗するカナメに対し一緒に死ぬことを約束してその場は収まります。
この場面をコッソリ覗いていたっぽい男がいました。今後のキーマンというかなにか事情を知ってそうですね。推測ではシイナの目を潰した。元彼氏かなとも思います。
こうしていると普通の高校生カップルに見えます。
ある日、例の廃校で二人は動物を殺したりしていたんですが、キスをする場面で今度はカナメが急に狂ってシイナの首を絞めます。
そこへシイナの自称友達アイリが助けに廃校へと入ろうとするんですが、先ほどの謎の男らしき風貌の男がシイナが殺されそうな場面で邪魔に入ります。
こんな状況でもシイナは嬉しそうにしていました。シイナは死ぬまで死にたいんだそうです。
そんなシイナと一緒にいて生きている感じがするカナメ
死にたい死にたいとしつこいだけのようにも見えますが、なんとも可愛いですね。
シイナの性癖なんですが、大きくて人間に近いほうがいいという話をしていました。
その場面で普通に人間はシイナは後片付けが大変という匂いのする発言をします。
もしかしたらシイナは本当に人を殺しているのかも?というところで一巻はおわりました。
主な登場人物
雛見秕(ひなみしいな)
眼帯少女死にたいと思っている。
逢崎要(あいざきかなめ)
普段はつまんね~ネクラボッチらしい、やはり心のどこかに闇を抱えている。
アイリ
カナメの死にたいを普通に戻したいと思っている。
感想
今回は、主な場面だけサクサクと進めていきましたが、場面がカクカクと切り替わりながらも間に「死にたい」が随所にちりばめられています。
最近の漫画では、珍しくないグロい表現が多いですが、このぐらいなら普通の恋愛漫画なのかなと思うレベルでした。
「死にたい死にたい」と凄いしつこいのになんでこいつら死なないんだとしか思えないですが、こういう狂った思想を持ちながら生きているシイナ可愛い><
絵も可愛いしシイナの魅力だけで読み進めれる作品かなと思いました。
(C)貫徹・里見有/双葉社